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持続可能サステナビリティーな住宅として

現在、日本における建替えのサイクルは平均で27年といわれています。
鉄骨造やコンクリート造は地下資源(限りある資源)で出来ています。
木造の建物に使われる柱は、植林をしてから40年~60年の材料です。
今後共このサイクルで、建替えが行われていくとすれば、どうなっていくのでしょうか。

すでに、この地球は様々なかたちで私たちに、危険であることのサインを送っています。

木は、地下・化石資源とは違って、循環する資源です。
日本の人工林は、空気中の二酸化炭素を取り込み、大きくなった木は伐採され、若木が植林されます。
高齢の林よりも、若い林は光合成が活発で、二酸化炭素をより固定化していきます。
循環する資源・再生可能な資源を家づくりの中で多用することによって、自然資源の保全や、風土そのものの安全保障を果たす持続可能な循環型社会を創り出していけるのです。

今、私たちが、真剣に取り組まなければならないことは、いかに寿命の長い住まいを創ることが出来るのかということです。
古くから日本で執り行われていた建築儀礼の神事は「永く家が持つように」との願いからでした。
寿命の長い住まい創りに向けて、構造や構法、そしてデザインも含めて問われています。

そして、一番大切なことは、住まい手にとって永く愛着の持てる住まいを、創り手も含め、築き上げていくことです。